こんにちは!
福岡市博多区の「レナータ・はり灸」です。
初経から閉経を迎えるまでの約40年間、女性は女性ホルモンとともに生きていきます。
個人差もありますが生理とも30年〜40年近くお付き合いになります。
少しでも快適に生理日を過ごせるように布ナプキンをご紹介します。
私が布ナプキンを使い始めて10年近くになります。
元々アトピー体質で肌が弱く、紙ナプキンも時折かぶれて辛い思いをしておりました。
肌に優しそうな物を色々試しましたが、そのうちカラフルな色のついたトイレットペーパーにまでかぶれるようになり、
何とかならないかと悩んできました。
そして探して見つけたのが布ナプキンです。
目次
布ナプキンって何?
その名の通り布から作られている生理用ナプキンのことです。使い捨ての紙ナプキンとは違い、
布ナプキンは洗濯して繰り返し使用することができます。
今まで捨てるのが当たり前だったものを、洗って何度も使うなんてびっくりしますよね。
最初は違和感を感じましたが、今では紙ナプキンには戻れません!
だって、とても気持ちいいんです!
やわらかくて、ふわふわで、あったかくて、付けた瞬間の違和感がありません♪
そして、生理を嫌なもの、憂うつなものと感じる気持ちが少なくなり、女性として生まれた自分を労り、大切にしようという気持ちが芽生えました。
布ナプキンは、 生理中のデリケートゾーンのムレやかぶれの予防効果や、女性のお肌に寄り添った優しい着け心地が特徴的です。
また、生理日以外にも、軽失禁対策や、更年期、冷え対策、妊娠中のおりものや、産後にも使う方が増えてきています。
使い捨てナプキンと布ナプキンの違い
生理中、多くの方が使い捨てナプキン(紙ナプキン)を使っているのではないでしょうか。
使い捨てできるナプキンと、肌にやさしい布ナプキンでは、ライフスタイルによって向き不向きがあり、それぞれにメリットやデメリットがあります。
素材や付け心地、肌触り、吸水性を比較してみますので、ぜひご参考にしてくださいね。
1素材の違い
2吸収力と防水性
3触り心地
4使用後のケア
5メリット デメリット
素材の違い
☆紙ナプキン
紙ナプキンは血液を凝固させるポリマーと呼ばれる「高吸水性高分子」が吸収体にメインで使用されています。
高分子ポリマーやポリエチレンフィルムなど、石油を原料とした化学的な素材が多く含まれていることが特徴です。
肌触りにこだわるメーカーは肌面にオーガニックコットンを採用している場合もありますが、その分通常の紙ナプキンよりも高価です。
また、経血漏れを防ぐためにフィルム素材やビニール、撥水性の不織布、さらに下着からズレないように粘着テープが使われています。
この化学的素材などがムレの原因にもなるといわれています。そのおかげで、多い日も漏れずに安心して生活しているわけですが、
ビニールと聞くだけでこれは、ムレそうだなという気もしますね。
☆布ナプキン
ネル生地などの綿、シルク、リネンなど、下着に使われるものと同じ布を使用しています。
下着を身に付けている感覚で違和感がないです。
一般的に布ナプキンは肌にあたる「肌面」、経血を吸収する「吸水布」、下着側にくる柄面の布に、経血の漏れを防止する「透湿防水布」という構造になっています。
吸収面の布の枚数が多く厚くなればなるほど、経血吸収量が多くなるのが布ナプキンの特徴です。
肌面はデリケートな部分に触れる場所であるため、オーガニックコットンなど素材にこだわったものを使う場合が多いです。
吸収した経血が下着側に漏れないように、漏れを防ぐ「透湿防水布」も使われているものも多いです。
多くの『布ナプキン』は、ビニールを使わずに「透湿防水布」という、特別な防水布というものを使用しています。
「透湿防水布」は、湿気や汗を放散し、空気の流れを作ってくれます。防水効果もしっかりあるので、漏らさずムレない状態が保てます。
また、オーガニックコットンやシルクなどの天然素材でできた布ナプキンは、敏感なデリケートゾーンへの刺激が少なく肌触りも良いので、
素材の面では布ナプキンのほうが紙ナプキンより多くのメリットがあります。
吸収力と防水性
☆紙ナプキン
血液を凝固させるポリマーと呼ばれる「高吸水性高分子」が吸収体にメインで使用されています。ま
たフィルム、不織布など化学的な素材で吸収力と防水性を高めています。
これが「薄い・軽い・吸引力が高い」を実現した使い捨てナプキンの特徴です。
多い日もしっかり吸収して安心、というイメージがありますね。
そのため吸収力と防水性の面では、布ナプキンよりも紙ナプキンのほうが安心して使えるという方も多いでしょう。
ただし吸水ポリマーは水分を吸収すると膨張して付け心地が変化します。そのためたくさん経血が出る日はすぐにごわつくことも。
水分が蒸発しにくいので経血分の重みと膨張した吸収ポリマーが不快感につながります。
☆布ナプキン
布ナプキンはその名の通り、布を使用しています。ポリマーなど化学的な素材は使用していません。
布を何枚も重ねることで、しっかり吸収します。
布だとあまり吸収せず、もれそうで心配される方が多いのですが、多い日用のものは使い捨てナプキンと同じぐらいの吸収力があります。
また透湿防水布を使用しているものなら、もれの心配もありません。
使用する際に2〜3時間ごとに交換する必要がありますが、きちんと交換頻度を守れば十分な吸収力を保てますし、
透湿防水布を使用しているため、布といっても経血が簡単に漏れる心配はありません♪
経血量が多い日は多い日用や夜用を使用することになるのですが、そういった多い日に使う布ナプキンは吸収面の枚数が多くなっており、
たくさん経血が出たとしてもしっかりキャッチしてくれます。
触り心地
☆紙ナプキン
軽くさらさらした肌ざわりがします。
紙(不織布)でできているので、ごわつきや固さを感じることがあります。
付けた瞬間、ひんやりとした冷たい感じがします。
肌面にオーガニックコットンを使用している商品も時間が経つと同様に感じます。
☆布ナプキン
下着と同じ「布」でできているので、付けた時の違和感がありません。
やわらかな肌ざわりでふんわりと付け心地がいいのが特徴です。
最近の紙ナプキンにも肌に優しい商品が出てきていますが、本物の布の柔らかさに適うものはなく、付け心地は断然布ナプキンがおすすめです。
ただ、スリムさや軽さを重視する人には重ねた布の厚みが出てしまうので、少し気になるかもしれません。
使用後のケア
☆紙ナプキン
紙ナプキンはそのまま処分します。お手軽ですが、ゴミはでます。
☆布ナプキン
布ナプキンは繰り返し使うため軽く洗ってつけ置きしておきます。
その後、軽くすすいで洗濯します。
私は一晩つけておいて、明朝すすいで他の洗濯物と一緒に洗濯機に入れて洗っています。
毎回洗うのはちょっと面倒そう、と心配になりそうですが、実際使用してみると、
つけ置きすることで意外と簡単に汚れが落ちるから苦にならない、
自分の経血の量を把握できるから体調管理に役に立つ、という利点もあります。
また布ナプキンの場合、つけ置きバケツと洗剤を用意する必要があります。
血液の汚れは普通の洗濯用洗剤では落ちにくいです。
たんぱく質を分解しやすいアルカリ性の洗剤がおすすめです。
重曹やセスキ炭酸ソーダ(アルカリウォッシュ)が布ナプキンの洗濯洗剤としてよく使われています。
外出先では汚れた面にセスキ炭酸ソーダなどの洗剤を溶かした液をスプレーして、においが漏れないチャック袋などにいれておきます。
経血汚れが乾いてしまうと、その後の汚れ落としに時間がかかるので外出先では汚れた面にセスキ炭酸ソーダを溶かしたスプレーをすることが大事です。
あらかた汚れが落とせていれば、その後は通常通りにつけ置きした後に軽く洗い、洗濯機でOK。特別大変な手間があるわけではないので、慣れると気になりません。
布ナプキンのメリット・デメリット
☆布ナプキンのデメリット
1洗濯しないといけない
2外出時に 交換した布ナプキンの持ち歩くのが嫌
3布ナプキンは高価
☆布ナプキンのメリット
1肌にやさしく かぶれにくい
2いやなニオイが少ない
3 買い置きしなくていい
4ゴミが出ない
5長い目でみれば 経済的
6 自分の身体をいとおしく感じる
☆布ナプキンのデメリット
1洗濯しないといけない
使い捨てナプキンとちがい、布ナプキンは使った後に洗濯しないといけません。
私の中でもこれが一番のデメリットです。
慣れると簡単なんですが、布ナプキンを長年使っていても、今日は洗うの面倒だな〜と思うことはあります(笑)
それでも続けているのは、面倒さを上回るメリットが布ナプキンにはあるからですね。
絶対に毎日洗わなきゃ!と考えるよりも、1日くらい洗濯をさぼってもいいか、くらいのスタンスでいたほうが布ナプキンは続けやすいかもしれません。
私は今日は洗濯したくない、時間がない時のために使い捨ての布を用意しています。
もう使わないネル生地のシーツやガーゼ素材のハンカチタオル等を布ナプキンの大きさ程度にカットしておりストックしています。
使い捨てのナプキンのように捨てられますので、負担がかなり軽くなります。もうこれでいいかなと思ったのですが、
やはり作られた布ナプキンの方が吸収率は高く、安心感があるのと、そんなにたくさん自然素材の布を確保できなかったので時折使うことに落ち着きました。
2外出時に 交換した布ナプキンの持ち歩くのが嫌
外出先で布ナプキンを交換したら、家に帰るまで持ち続ける必要があります。
経血がついたものですし、ちょっと抵抗がありますよね。
ジップロックの様な防水・防臭のチャック袋を用意していますが、外出先ではいっそ使い捨てナプキンを使うという方法もあります。
家では布ナプキン、おでかけするときは使い捨て、と使い分けてみるのはどうでしょうか。
私は長時間の外出時は紙ナプキンも使います。短時間の時や交換が1回程度で済む時は布ナプキンを使用します。
臨機応変に使い分けているので、快適に布ナプキンの使用を続けられています。
3初期費用がかかる
布ナプキンは1枚のお値段は1,500〜2,000円。
10枚あれば毎日使えるので、揃えると15,000〜20,000円。
色々とそろえると初期費用はたしかにかかりますが、長期間使うとなるとメリットになります。
丁寧に使えば3〜5年間程度同じ製品を使い続けられるため、初期費用はかかるものの、長い目で見ると経済的なのです。
アルカリウォッシュなどの洗剤代を入れてもかなり費用は抑えられます。
☆布ナプキンのメリット
1肌にやさしく かぶれにくい
薬局に行くと使い捨てナプキンも「かぶれにくい」というキャッチコピーのものがたくさん出ていますし
「デリケートゾーン用軟膏」が売られていますよね。
デリケートな部分がかゆくなったり、かぶれたりして悩んでいる方は、とっても多いんです。
それは自分の肌が弱いから、仕方がないと思っていませんか?
でもこれも、かぶれの大きな原因は紙ナプキン使用によるむれです。。
むれることで雑菌が繁殖しやすくなり、かゆみやかぶれを引き起こします。
布ナプキンは布だから、血液がついてベタつきそうと思われがちですが、むれないので逆にさらっとしています。
布ナプキンを使い始めただけで、かゆみやかぶれがなくなる方がとても多いんです。
お肌のトラブルだけでなく、カンジダ等の日和見感染などが気になる方にもおすすめです。
お肌にやさしいのが私にとっても一番のメリットです。
アトピー体質で肌が過敏なため、
生理の時もかゆさやかぶれに悩んでいました。
布ナプキンに変えたところ肌トラブルが激減し、快適に過ごせています。
時折、外出時に紙ナプキンを使用するのですが、違和感を感じすぐに布に変えたくなってしまいます。ずっと紙ナプキンを使っていたのに
2いやなニオイが少ない
生理のとき独特の、ちょっといやなにおいってありますよね。
布ナプキンを使うと、あのにおいが気にならなくなります。
紙ナプキンはむれやすく、においの原因はむれにあります。
紙ナプキンは血液をもらさないような素材(ビニール)を使っているので、
どうしても湿気が外に出にくく、蒸れてしまいます。
紙ナプキンの吸収剤で固められた血液が蒸れることで、あのいやなにおいが発生するんですね。
でも布ナプキンは通気性がいいからむれません。
布の目の間から空気の出入りがあるので、湿気は外に出ていきます。
だから鼻を近づけてみると、少し血液の鉄っぽいにおいはするけれど、
独特のいやなにおいはありません!
いやなにおいで、生理って汚いものと考えがちですが気持ちが変わってきます。
3 買い置きしなくていい
紙ナプキンは当たり前ですが、使い捨てなので、買い置きしておかないといけません。
うっかり買い置きするのを忘れていて、生理が始まっちゃって大慌て!という経験はありませんか?
でも布ナプキンなら洗って何度も使うので、そんな心配はありません♪
買い置きしなくても大丈夫!
また、ご家庭にお母さんと女の子のお子さんがいる場合、それぞれの使い捨てナプキンを買い置きするので
トイレの棚はナプキンがぎっしりということになりがちです。
でも布ナプキンなら場所をとらず、自分のものは自分の引き出しにしまえます。
「自分のお気に入りの下着」として、大切に扱うようになります。
4ゴミが出ない
紙ナプキンは捨てます。
そのたびにゴミになります。
そのゴミを捨てる行為も、あまり気持ちがいいものではありませんよね。
ちょっと息を止めて黒いビニールに入れて、見ないようにして捨てる。
でも布ナプキンなら洗って何度も使うので、ゴミが出ません。
ゴミ捨てもしなくていいんです。
また、1ヶ月に日本全体で捨てられている紙ナプキンは、なんと7億枚近い計算になります。
布ナプキンを使うと、そのゴミを少しでも減らせます。
5長い目でみれば 経済的
色々とそろえると初期費用はたしかにかかりますが、長期間使うとなるとメリットになります。
費用の面では、布ナプキンのほうが紙ナプキンより長期的に見て安く済むケースが多いです。
生理が平均6日間続き、1日あたり昼用ナプキンを6枚使う場合を想定して、3年間で費用にどれくらいの差が出るかを比べてみましょう。
紙ナプキンは1枚20円程度
1日6枚程度を6日使ったら 720円
1年だと8640円
3年だと25920円
10年だと86400円
20年だと?
捨て続けることは、それだけお金がかかります。
布ナプキンは1枚のお値段は1,500〜2,000円。
10枚あれば毎日使えるので、揃えると15,000〜20,000円。
1枚20円程度の紙ナプキンと比較して、1枚1,000円以上する布ナプキンは割高に感じられることも多いでしょう。
ですが紙ナプキンは昼用だけでも3年間で約1,300枚使用します。枚数の多さにびっくりしてしまいますね。
一方布ナプキンは、丁寧に使えば3〜5年間程度同じ製品を使い続けられるため、初期費用はかかるものの、長い目で見ると経済的なのです。
アルカリウォッシュなどの洗剤代を入れてもかなり費用は抑えられます。
布ナプキンは2年で元が取れ、さらに数年使えるから、断然使い捨てナプキンよりもおトク。
長く使えば使うほど経済的なのも布ナプキンの特徴です。
私は自分で作ってお気に入りの布でハンドメイドしています。
ネル生地や気持ちの良い綿生地などと、好きな布と組み合わせて作成しています。
使うたびに愛着がわき、大事に使おうという気持ちになりゆううつな気分が少し軽くなります。
6 自分の身体をいとおしく感じる
紙ナプキンの使用後、ナプキンについた経血は使用済みナプキンとひとまとめで「ごみ」として捉えがちです。あまり見ることなく、
さっと丸めてゴミ箱に捨ててしまいますよね。
でも布ナプキンを使い始めると、その経血と向き合うことになります。
量はどれくらいか、色はどうか、状態はどうかなどを観察するようになります。
すると捨てるものと思っていた血液が、自分の体の中の一部だったことをすっと受け入れられるようになるんですね。
そうして自然と自分の体に関心をもち、大切にしようと思えるようになります。
先月どのように過ごしたかのバロメーターにもなります。こんなにかたまりの量が多いけど、
無理をして過ごしたのかなとか生活を見直す機会です。
自分を慈しむのは、心地よいことです。
まずは軽い日にお試ししてみませんか?