こんにちは!福岡市博多区の「レナータ・はり灸」です。
初めて来院された患者様から「鍼って痛くないのですか?」とよく質問されます。
不安に感じる患者様も多いですよね。
実際に治療を受けてみて、「心配していたけれど、全然痛くなかった。気持ちが良かった」というお声をよく頂きます。
鍼を刺した感覚を全く感じないことや、何かはじかれたような痛みを感じない感覚である事がほとんどです。
刺激を感じる時もありますが、鍼は注射針の穴に入ってしまう程の細さなので、
鍼の痛みは注射の10分の1程の痛みに過ぎません。
当院で使用する鍼の細さは0.12mmから0.2mmの太さで髪の毛の太さとほぼ同じくらいです。
どうして痛くないの?
鍼が痛いと感じる場合は、おもに2通りあります。
1つは鍼が初めに皮膚を貫くときと、もう1つは鍼が筋肉内部に深く刺入される時です。
鍼が初めに皮膚を貫くとき
皮膚の表面には痛みを感じるセンサーが1mmに数100個と無数にあり、
どんなに細い鍼を使ってもこの痛みのセンサーを避けようがありません。
しかし、この痛みのセンサーはある一定以上の刺激でなければ反応しないため、それ以下の刺激では痛みを感じません。
刺激量は(鍼を打つ力)と(皮膚の通過時間)で決まるので、素早くかつ柔らかに打てば痛みを感じる事はありません。
もちろん、そのためには熟練した技術が必要です。
また、鍼の先端は注射針と違って丸みを帯びているので、皮膚に刺さる時の抵抗が少なくなり、スムーズに刺入できるので痛みを最小限に抑える事ができます。
筋肉に深く刺入する時
時には腰やおしり等筋肉の厚い所に深く鍼を深く刺入する場合もあります。
鍼が最初に皮膚を貫いた時には痛みを感じる事はあまりないのですが、
筋肉に深く刺入された時には、ズーンとした重たい痛みが生じることがあります。これは「鍼のひびき」と言われます。
響いた方が鍼の刺激が強いことは確かで、このひびきを好む方と苦手な方とがいます。
響かせる事によって患者様の痛みが軽減する場合もあるので、状況によっては深く刺入する事もあります。
ごくまれに皮膚の敏感な所に刺さったり、深く刺入する時のひびきを痛く感じる事もございますが、めったにございませんのでご安心下さい。
痛みを軽減するための管鍼法
また、日本では鍼を刺入する時には、筒状をした細い管(鍼管)を使用します。鍼を鍼管に入れ、鍼管上部に少しだけ出ている鍼の頭を、手で叩いて入れます。この手法で鍼を刺入すると鍼の先が皮膚を瞬時に通過するため、痛みをあまり感じないのです。鍼管で囲まれてた部分の皮膚感覚が鈍くなり痛みを感じにくくなります。
この管鍼法は17世紀の江戸の鍼灸師杉山和一氏が考案した方法です。
韓国や中国のドラマ等では太い鍼をそのまま患部に刺入している映像のイメージがあり、太い鍼をそのまま刺すの?と疑問に思われる方もいます。韓国や中国では鍼をそのまま管を使わずに刺す方法が主流ですが、日本ではこの管鍼法を多くの鍼灸院で用いられています。繊細な日本人の感覚に合った方法ですね。
鍼は痛くありません
このような説明をした上で「たまにチクッとする事があっても鍼は痛くはありません。」とお答えしております。
心配される患者様には、一か所痛みを感じにくい所にうってみて、痛くない事を確認してもらっております。
ただ、個人差もありますので、初めての方や痛みに敏感な方には細い鍼を使う、鍼数を減らす等の対応をいたしますので、十分な説明を受けてから、安心して治療を受けて下さい。
また、当院では患者様の安全に努め、安心して施術を受けていただけるよう、 最高品質の日本製のディスポーザブル鍼(使い捨ての鍼)を使用しております。
鍼について詳しく知りたい方は以下のページもご覧下さい。